自動車業界は100年に一度と言われる大きな変革の時期を迎えている。その起爆剤が地球環境を苦慮した「クルマの電動化」で、この変革が2019年以降の自動車に関わるモノづくり業界にとってどんな影響を及ぼすかが現在問われている。

今回訪問し、工場見学等を行うアイダエンジニアリング株式会社は、自動車関連の金属プレス部品を生産するプレス機械を製造しているメーカです。クルマの電動化に伴ない自動車を構成する部品に求められているのが「車体の軽量化」への取り組みになり、部品軽量化の対策として「樹脂部品」「金属部品」等がどのように変わるのか。例えば、樹脂部品では炭素繊維を活用したＣＦＲＰ製部品、発泡成形樹脂部品の活用等の開発が進められています。

一方、金属プレス部品では、軽量化と強度を兼ね備えた高張力鋼板を活用するためのプレス技術の開発やモータの活用を有効にする鍛造部品等では減速ギア、電池関係の部品などの開発が進められている。　

本テクニカルセミナーでは、大変革期を迎えた自動車関連部品の方向性について考え、特に金属部品のモノづくりが「今後どうなるのか？」を考えるため、プレス機械メーカの大手アイダエンジニアリング株式会社を訪問して、プレス機械の動向と金属プレス部品の生産の方法を学ぶことにしました。

【コーディネーター】 　

福井 雅彦氏 （東京工科大学　名誉教授）

第1セッション

『会社紹介』

　アイダエンジニアリング株式会社　国内営業部　販売ブロック長　杉原 章夫氏　

第2セッション

『自動車用ハイテン材成形と板鍛造‘FCF工法による高精度部品の成形技術』

　アイダエンジニアリング株式会社　技術本部　要素設計部　金型装置設計課長　下間 隆志氏

世界全体で温室効果ガス排出量半減への取り組みが進む中、軽量化のため板厚が薄く、高強度な材料である高張力鋼板に高いニーズが集まっています。当日はアイダのプレスモーション制御を活用した高張力鋼板の成形性向上技術を紹介します。
また、ネットシェイプ化 (切削レスレベル)、工程数の削減、金型寿命の向上などを実現するＦＣＦ工法（板鍛造）について最新技術の実績例などを交えて解説いたします。

第3セッション

　『工場見学』

第4セッション

　『質疑応答』

＊テキストまたは資料付き

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