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インターモールドテクニカルセミナー
セミナーは終了しました。
第97回 インターモールド・テクニカル・セミナー
『自動車用鍛造部品の開発動向と今後』
開催日時 | 2015年10月01日(木) 9:40~16:40 | ||||||||||||||||||||
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講演内容とプログラム | 最近、中国の成長鈍化やギリシャのデフォルト問題などの世界の経済状況は不安要素も抱えている状況です。その一方、トヨタ自動車株式会社などでは、円安による貿易収支の改善や国内への生産回帰などにより、かつてないほどの好景気が続いているようですが、国内の自動車産業全体を見ると生産台数、販売台数ともに、国内市場は今後の成長に大きな期待をすることもできず、新たな市場開拓や生産拠点を海外に求める事業計画が次々に発表されています。このため、自動車部品を製造している中小企業もサプライヤーとしてメーカーの要望に応じて海外生産を行う企業が増加しています。 そのような状況下、日本は世界の自動車産業に対してどのようにして競争に打ち勝つかが中小企業に問われています。 最近の自動車部品の開発状況をみると、最も脚光を浴びているのが部品の軽量化です。これは2020年に向けての排気ガス規制問題を解決するための重要な開発要素の一つです。このため、CFRPなどで代表される材料置換の問題が話題になっていますが、量産化にはまだ少し時間が掛かる様子です。 現在、自動車部品の中で量産化と同時に成形技術の高度化が進んでいるのが鍛造部品です。鍛造部品の製作では、最近も種々の鍛造方案(中空部品鍛造法、分流鍛造法、板鍛造法、制御鍛造法他)が提案され、それが実用化に繋がっています。 本セミナーでは、自動車用鍛造部品の開発動向に着目し、現在どんな部品がどのような製作方法で作られているのか、また今後どの様な鍛造部品が市場にでてくるのかなどを講師の方々に講演して頂くことにしました。
【コーディネーター】 東京工科大学 名誉教授 福井 雅彦 先生
第1セッション 大同大学 工学部 総合機械工学科 教授 五十川 幸宏 氏 「自動車軽量化に貢献する鍛造技術」 欧州のCO2排出規制は、2020年には95g/km、そして2030年には55g/kmと予測される。2020年規制は、鉄鋼材料の高強度化・薄肉ボディーでは達成が困難で、アルミ合金が200㎏程使用されると言われている。ホルムベルクによると、乗用車の燃費損出は、排気損出、冷却損出、摩擦損出が等分に占める。欧州ではターボチャージャの搭載による排気損出低減が積極的である。摩擦損出は、乗用車のボディー、シャーシ重量のほかにエンジン、トランスミッション、タイヤおよびブレーキ、走行抵抗等の摩擦損出が占める。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、ギヤ等の鍛造部品は急激な慣性力の変化や大きな摩擦力を伴い、グラム単位の軽量化が大きな燃費向上につながる。ドイツの研究組合によると42kgほどの重量低減が見込まれる。こんな状況で、欧州での軽量化技術の動向と日本国内の部品軽量化技術として高強度化部品、中空部品、歯車部品に代表される分流加工技術、板鍛造技術などの最新技術を紹介する。 第2セッション アイダエンジニアリング株式会社 開発本部成形技術センター 業務部長 井村 隆昭 氏 「高精度・高剛性プレス機による冷間鍛造技術の可能性」 高機能・高精度化する冷間鍛造工法や金型を生かすためには高精度・高剛性プレ ス機が必須となる。 本稿では高い製品精度を得るためのプレス機の各種要件の影響と高付加価値冷間 鍛造のために 高精度・高剛性プレス機に必要な条件、その成形事例を紹介する。 第3セッション 株式会社平安製作所 技術部長 田邉 晃 氏 「提案型低コストものづくり技術」 日本の自動車部品業界は、長年にわたり蓄積された、独自のものづくり技術により、低コスト、高品質、高性能で勝ち残ってきた。近年、世界規模の価格競争により、高品質、高性能を維持しながら、低賃金の海外生産品以下の30%低コスト化が求められている。 この国際的に厳しいコスト競争を勝ち抜くために、プレス加工への工法転換事例やネットシェイプ、ニアネットシェイプ化の取組み提案事例を紹介するとともに、現在総受注の75%が提案採用品に至った経緯を紹介する。 第4セッション 株式会社寺方工作所 代表取締役 寺方 泰夫 氏 「進化する精密板鍛造技術」 順送で立体的に鍛造成形ができれば板鍛造ができたという認識であるが、形状及び精度が切削加工等に及ばないということが現実である。切削加工の代替えということではなく、切削加工とは違った機能を出さなければならない。弊社では板鍛造を進化させた精密板鍛造という方法を行っている。その一例としてシェービングというせん断加工と密閉(閉塞)した状態での鍛造加工を組合せて、高精度な平面及び端面のみならず上下の形状をコントロールして作り上げる方法がある。 今回はその方法を使ったR、C面テーパ、クラウニングの端面成形の事例の紹介と必要な技術について解説する。 第5セッション 株式会社サイベックコーポレーション VT研究所 マネージャー 長田 直樹 氏 「"CFP工法"の魅力と可能性」 自動車の低燃費化に伴い、構成される部品には高精度・複雑形状が求められてきている。その一方で機構部品の共用化に伴い、大量生産への対応・低コ スト化が要求されている。CFP(冷間鍛造順送)工法はこれらの要求に適した工法として、多くの自動車部品に採用されており、自動車の電動化・軽 量化に貢献している。弊社はこの技術を用いた高精度サイクロイドギヤの量産ラインを構築した。このセッションではCFP工法の採用事例と技術要 素、次世代自動車部品の弊社の開発事例について紹介する。 第6セッション 中庸スプリング株式会社 技術部 次長 生田 勝志 氏 「厚板成形技術(FB加工部品の紹介)」 自動車のダウンサイズ→耐強度確保から、ギヤ部品を代表に、プレス品のせん断長さ(板厚UP)が求められるようになってきました。このような背景から、ファインブランキング加工に求められる母材板厚は、年々厚く(当社MAX:14.3mm)なって、非常に加工が難しくなってきております。 本セッションでは、従来から取り組んでおります厚板でのファインブランキング 工法と近年、量産に成功したプレスダレ少工法による母材板厚低減の事例を紹介させて頂きます。 |
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会場 | FUKURACIA品川クリスタルスクエア C会議室 〒108-0075 東京都港区港南1-6-41 TEL:050-5265-4805 |
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主催 | インターモールド振興会 | ||||||||||||||||||||
受講対象 | 既に金型加工・部品加工・成形加工および関連業務に携わっている方で、更に技術や知識を身につけ、レベルアップを図りたいとお考えの方や開発のヒントを得たいとお考えの中級以上の方を主として対象とします。 |
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受講料 |
*いずれもテキスト・昼食 付き ※・ただし、開催日時による設定となります。 *ネット会員価格はインターモールド振興会ネット会員に適用されます。 |
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最少催行人数 | 40 | ||||||||||||||||||||
申込締切日 | 2015年09月24日(木) セミナーは終了しました。 |
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受講料のお支払い |
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ご注意 |
【受講キャンセル規定】 ①受講申込後、やむを得ない事由により、受講者の都合が悪くなった場合には、代理の方のご参加をお願い申し上げます。ただし、受講制限のあるセミナーの場合は代理受講の可否を確認致します。 ②セミナーの参加をキャンセルされる場合には、事務局までご連絡(電話、FAX、email)をお願いいたします。なお、キャンセルのご連絡日時により、原則として、次のキャンセル料をご負担いただきます。事務局が休業日の場合は、FAXまたはemailにてご連絡ください。 《受講キャンセル料について》 受講申込手続き完了後~受講申込締切日→→→受講料の25% 受講申込締切日の翌日~3日前のキャンセル→→→受講料の50% セミナー開催日の2日前~前日のキャンセル→→→受講料の75% 当日キャンセルの場合→→→受講料の100% |
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お申込先・お問合せ先 | インターモールド振興会 〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15(株式会社テレビ大阪エクスプロ内) TEL:06-6944-9911 FAX:06-6944-9912 E-mail: |