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インターモールドテクニカルセミナー
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第86回 インターモールド・テクニカル・セミナー
『車体軽量化のための高張力鋼板プレス技術の動向と今後』
開催日時 | 2014年09月29日(月) 10:00~16:55 | ||||||||||||||||||
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講演内容とプログラム | 環境に優しい車づくりでは、車体軽量化のため、高張力鋼板材の活用が増えると同時にプレス技術を中心にした新たな技術開発が必要になってきています。特に、最近では980MPaを超えるウルトラハイテンと呼ばれている高張力鋼板のプレス技術の動向に注目が集まっています。 980Mpa以上の超高張力鋼板材のプレス技術になると今までのシミュレーション技術やプレス加工技術だけでは深絞り成形が難しいことから車体の骨格部品などでは高張力鋼板と鋼板をミックス するテーラードブランク材を用いプレス加工が行われていますが、更なる技術飛躍のため新たな成形 工法などが提案され実用化されようとしています。 現在ウルトラハイテン材のプレス技術に関しては、1)ホットプレス法 2)冷間プレス法(テーラードブランク法も含む)が提案され実用に供していますが、自動車メーカ各社の思惑もあり、①高張力鋼板自体の材料特性を変える、②プレス加工技術に工夫を凝らす(プレス工法、工程など)以外に③材料の変形を予測するためシミュレーション技術を有効に活用する など様々な提案が行われ実用化のための開発が進められています。 今後、ますます高張力鋼板材使用が多くなると同時に材料強度の強い高張力鋼板材が活用されることが次第に明らかになってきています。そこで、今後プレス技術がどのようになるか、また高張力鋼板が自動車部品としてどのような使われ方をするのが注目されています。 本テクニカルセミナーでは、自動車の車体軽量化での高張力鋼板材のプレス技術及び高張力鋼板の車体への適用方法などについて自動車メーカ各社にそれぞれの取組について開発に携わっておられる専門の方々に講演をお願いすることにしました。
【コーディネーター】 東京工科大学 名誉教授 福井 雅彦 先生
第1セッション 吉田 総仁氏 (広島大学 大学院工学研究科長 工学部長 教授) 「ハイテンの材料特性と最新の成形技術」
第2セッション 小山田 圭吾氏 (日産自動車株式会社 車両生産技術本部 生産技術研究開発センター 要素技術開発グループ) 「1.2GPa ハイテンの実用部品適用の取り組み」 近年、自動車に対する要求として、燃費性能向上のために軽量化が、衝突安全性能向上のために高強度化が求められている。これらの要求を両立させるため、車体部品への高張力鋼板(ハイテン)の適用拡大が進められている。 当社では、従来の980MPa級ハイテン材よりもさらに強度を高めると同時に、高い成形性を実現した1.2GPa級ハイテン材を開発し、スカイラインのレインフォースセンターピラーへ適用した。スプリングバック量の大きい1.2GPa級ハイテン材の量産適用には、成形シミュレーションの予測精度向上や金型の高精度な見込みが不可欠となる。今回は、これら生産準備期間の取り組み事例について紹介する。 第3セッション 秋庭 弘克 氏 (ホンダエンジニアリング株式会社 研究開発部 開発1Gr) 「車体軽量化におけるハイテン材適用の取り組み事例」 地球環境対策の声が高まる中、自動車業界においてはCO2削減が急務である。これを実現するため、車体においては軽量化が求められているが、その一方で衝突安全性の向上からキャビンの高強度化が必要とされている。 両者を満足する具体的な手法として、材料置換による高ハイテン化が一例として挙げられ、ホンダとしてもホワイトボディに対するハイテン適用比率が年々増加してきている。 本講演では、昨年発売されたオデッセイにおける980MPaハイテンL字一体部品の適用及びN-WGNにおける780MPaハイテンテーラードブランクのサイドパネルアウターへの適用を事例に、ハイテン材活用に向けての取り組みをご紹介する。 第4セッション 岡田 又治 氏 (マツダ株式会社 技術本部 車体技術部 プレス技術グループ) 「高ハイテン部品の成形性と寸法精度両立に向けた新工法と見込み要領の適用事例」 従来、980Mpa級などの高ハイテン材を適用する部品は、難成形、寸法精度不良、低歩留りを抱える難部品とされてきた。 これら問題を解決し、成形性の安定と材料歩留りを向上させ、さらに寸法精度と生産性の向上を両立させる新工法についてその適応事例を紹介する。 また、ハイテン材を適用する場合、常にスプリングバックによる寸法精度への対応、つまり見込みによる補正が常に大きな壁となってきた。 高ハイテン化によるスプリングバック量増大に対して見込み補正の机上検証をより短期間で収束させるために、CAEを活用した検証要領についての取り組み事例を紹介する。 第5セッション 黒住 浩司 氏 (トヨタ自動車株式会社 プレス生技部 プレス開発室) 「高強度材の活用と新型LEXUS ISの車体技術」 衝突安全と環境保護ニーズが高まる中、ボデーの高強度化と軽量化の両立が求められている。また走る楽しみを実現するため、ボデー剛性の向上も期待されており、軽量高強度ボデーの開発、それらを実現する生産技術開発を進めている。 今回、 980MPa級高張力鋼板を用い、工法と部品形状の工夫により形状凍結性のロバスト性拡大に取り組んだ事例、そして新型LEXUS ISにおける車体設計の取り組みと接合技術やホットスタンプといった生産技術開発事例を紹介する。 第6セッション 野村 成彦 氏 (新日鐵住金株式会社 技術開発本部 鉄鋼研究所 利用技術研究部) 「ホットスタンプの成形シミュレーション」 自動車の軽量化と衝突安全性の両立のためホットスタンプ部品適用が増加している。この工法は、鋼板をオーステナイト域に加熱後プレス加工し、成形下死点で急冷しマルテンサイト変態させ高強度化するのが特徴である。金型内で変態させることで良形状となる反面、成形中の金型接触による材料内の温度分布の影響で必ずしも良成形性が得られない場合もある。このような成形中の温度状態把握は一般に困難であり、実験による評価、対策には限界があるためシミュレーションとの連携が必須となる。そこで、シミュレーションに必要となる材料強度や伝熱パラメータ等の採取、各種ホットスタンプ成形試験と対応する解析評価事例につき概説する。 |
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会場 | 東京国際フォーラム ガラス棟 4F G409 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1 TEL:03-5221-9040 |
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主催 | インターモールド振興会 | ||||||||||||||||||
受講対象 | 既に金型加工・部品加工・成形加工および関連業務に携わっている方で、更に技術や知識を身につけ、レベルアップを図りたいとお考えの方や開発のヒントを得たいとお考えの中級以上の方を主として対象とします。 |
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受講料 |
*いずれもテキスト・昼食 付き |
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最少催行人数 | 30 | ||||||||||||||||||
申込締切日 | 2014年09月25日(木) 定員に達したため募集は締切りました。 キャンセル待ちをご希望の方は事務局(06-6944-9911)までご連絡ください。 |
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受講料のお支払い |
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ご注意 |
【受講キャンセル規定】 ①受講申込後、やむを得ない事由により、受講者の都合が悪くなった場合には、代理の方のご参加をお願い申し上げます。ただし、受講制限のあるセミナーの場合は代理受講の可否を確認致します。 ②セミナーの参加をキャンセルされる場合には、事務局までご連絡(電話、FAX、email)をお願いいたします。なお、キャンセルのご連絡日時により、原則として、次のキャンセル料をご負担いただきます。事務局が休業日の場合は、FAXまたはemailにてご連絡ください。 《受講キャンセル料について》 受講申込手続き完了後~受講申込締切日→→→受講料の25% 受講申込締切日の翌日~3日前のキャンセル→→→受講料の50% セミナー開催日の2日前~前日のキャンセル→→→受講料の75% 当日キャンセルの場合→→→受講料の100% |
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お申込先・お問合せ先 | インターモールド振興会 〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15(株式会社テレビ大阪エクスプロ内) TEL:06-6944-9911 FAX:06-6944-9912 E-mail: |