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インターモールドテクニカルセミナー
セミナーは終了しました。
第76回 インターモールド・テクニカル・セミナー
3Dプリンター(Additive Manufacturing)による新たなモノづくりを探る
開催日時 | 2013年10月02日(水) 10:00~17:30 | ||||||||||||||||||
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講演内容とプログラム | 最近のモノづくり分野では時代変革とともに3次元CADデータの活用が注目されています。 ①5軸マシニングセンタの活用 ②3Dプリンターの活用です。 5軸マシニングセンタの活用は、航空機部品の加工で欠くべからざる加工技術になっていますが、それ以外に試作品の加工は勿論のこと金型の加工にも次第に活用分野を広げてきています。一方、3Dプリンターは提案、開発当初プラスチック材を主体とした光造形法で利用が始まり、現在も試作品、各種評価品などの分野で利用されています。ところが、昨年から3Dプリンター技術を更なるモノづくり分野に活用しようとする動きが活発になってきています。つまり、造形できる材料を金属、非鉄金属、砂にも拡大して金型造形を含むモノづくりに役立てようとする動きです。これに拍車をかけたのがNHKスペシャルで特集した成長戦略の中の3Dプリンターの放映と経済産業省の3Dプリンターの鋳造用砂型製作への活用を官民一体で開発を行う由の計画発表です。この計画は砂型積層造形法で建機・船舶用デイーゼルエンジンのシリンダーヘッドなど高融点鋳鉄向け耐熱積層用、自動車のシリンダーヘッドなどの軽合金向け高冷却用等が実用化の対象になっています。開発では、最初の2年で3Dプリンター機械装置の開発を行うが、機械価格は現状機の1/10、1台2000万円以下を狙っています。また、実用性評価は3年後から始まるようです。また、最近の3Dプリンターの技術は、プラスチック、金属、シェル砂などを用いて多分野の部品に用途拡大をする動きが活発で、特に注目されているのがシェル砂型積層造形法で行う砂型は勿論のこと、レーザ焼結積層造形法、電子ビーム積層造形法などを用いた金属材料の積層造形です。新たな金属積層造形法を用いると、切削等の除去加工で加工が難しい部品の製作や冷却穴が必要なプラスチック金型の製作ができるなど今までにない新たなモノづくり方案として実用化の検討が行われています。 本テクニカルセミナーでは、3Dプリンターの実力の現状を知ると同時に将来のモノづくり技術にどのように生かせるかを、研究者、機械導入し活用している方々及び機械販売メーカなどに各々の考え方を講演して頂くことにしました。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【コーディネーター】 東京工科大学 名誉教授 福井 雅彦 先生
第1セッション 新野 俊樹氏 (東京大学生産技術研究所 付加製造科学研究室 教授) ①講演テーマ 「付加製造(Additive Manufacturing)によるものづくりの現状と可能性」 ②内容 形状加工には,塊から不要な部分を取り去っていく除去加工,材料を計量して変形する成形加工, また,必要な場所に材料を付着する付加加工がある。付加加工のうち特にCADデータから 直接3次元形状を得る物は付加製造(Additive Manufacturing)とよばれ,昨今3Dプリンタとして 製造に係わらない大人から子供まで広く認知されている。 本講演では,付加製造の加工技術としての現状と可能性について述べると供に, 低機能廉価版のいわゆる3Dプリンタについても紹介する。 第2セッション 千葉 晶彦氏 (東北大学金属材料研究所 加工プロセス工学研究部門 教授) ①講演テーマ 「電子ビーム積層造形法による金属系構造材料の創成」 ②内容 電子ビーム積層(EBM)造形法は、三次元CADデータに基づく電子ビーム走査により、 金属粉末を選択的に溶融・凝固させた層を繰り返し積層させて三次元構造体を製作する 新たなニアネットシェイプ加工技術である。本講義では生体用Co-Cr-Mo合金やチタン合金などの EBM造形を例にしてEBM造形で得られる特異的な金属組織とその機械的特性について、 さらに造形後の熱処理によるさらなる高強度化法について解説する。 第3セッション 萩原 正氏 (株式会社アスペクト LS事業部) ①講演テーマ 「高真空型金属粉末積層造形装置の開発」 ②内容 アスペクトでは、2010年から独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) の委託事業「次世代素材等レーザー加工技術開発プロジェクト」において、 技術研究組合次世代レーザー加工技術研究所(ALPROT)の組合員として、産業技術総合研究所(AIST) とともに、本プロジェクトで新規に開発した国産の700W QCWファイバーレーザーを搭載し、 造形環境を高真空にした金属粉末積層造形装置の研究開発を進めている。その状況について紹介する。 第4セッション 小岩井 豊巳氏(株式会社コイワイ 代表取締役) ①講演テーマ 「“3D積層砂型工法”鋳物造りの現場から」 ②内容 2007年コイワイでは、国内初の砂型積層による試作研究開発用鋳物部品製造のサービスビューロを開設 致しました。導入から今日まで、鋳物造りの現場の視点から、3Dプリンター技術がもたらすメリットや 現状の課題、今後の可能性等を、2012年実績国内外100社に及ぶお客様、600種類以上ものアルミニウム 鋳鉄他各種鋳物部品製造実績を基にご紹介致します。 第5セッション 佐藤 武朗氏(SOLIZE Products株式会社 取締役) ①講演テーマ 「3Dプリンターを用いたコンシューマー向けサービス」 ②内容 昨今の3Dプリンターの多様化に伴い、一般消費者にも身近になった3Dプリンター。 弊社では工業向けのお客様以外にオンラインで3Dプリントサービス ”INTER-CULTURE(インターカルチャー)”を運営しております。 今年の7月からはヨーロッパ最大のオンライン3Dプリントサービス ”i.materialise(アイ・マテリアライズ)”との協業も開始致しました。 サービスの概要および事例、今後の展望をご紹介します。 第6セッション 辰巳 龍司氏(株式会社エイチ・テイー・エル 執行役員副社長) ①講演テーマ 「電子ビーム溶融(EBM)による金属積層造形装置」 ②内容 1.装置の構成について 2.EBMによる積層造形 3.電子ビーム溶融の特徴 4.応用 第7セッション 樋口 官男氏 (株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ) ①講演テーマ 「アディティブマニュファクチャリング(AM)による新たなモノづくり」 ②内容 レーザ焼結型AM技術は造形物の機械特性、経時的な安定性、 生産性の面で製品製造の手段として適しており、最終製品への応用が最も進んで いるAM技術の一つである。又、従来工法では製造できなかったデザイン(設計)も作ることが可能である。 AMの優位点を活かす為の使い所(アプリケーション)を、独 EOS 社のレーザ焼結型 AM システム、 「EOSINT シリーズ」を例にレーザ焼結(溶融)による AM システムのマニュファクチャリングへの活用状況と併せて述べる。 |
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会場 | |||||||||||||||||||
主催 | インターモールド振興会 | ||||||||||||||||||
受講対象 | 既に金型加工・部品加工・成形加工および関連業務に携わっている方で、更に技術や知識を身につけ、レベルアップを図りたいとお考えの方や開発のヒントを得たいとお考えの中級以上の方を主として対象とします。 | ||||||||||||||||||
受講料 |
*いずれもテキスト・昼食 付き |
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最少催行人数 | 40名 | ||||||||||||||||||
申込締切日 | 2013年09月25日(水) セミナーは終了しました。 |
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受講料のお支払い |
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ご注意 | 1. 申込締切日の翌日以降はキャンセルできません。 2. 受講申込者が出席できなくなった場合は、代理の方が受講することも可能です。 その際には、開催前日までに事務局へ宛てご一報頂くとともに代理の方の「部署・役職・お名前」をお知らせ下さい。 3. 受講希望者が少数の場合、開催を延期または中止することがあります。 4. 当日欠席された場合は後日テキストをご送付いたします。受講料の返金はできません。 |
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お申込先・お問合せ先 | インターモールド振興会 〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15(株式会社テレビ大阪エクスプロ内) TEL:06-6944-9911 FAX:06-6944-9912 E-mail: |