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インターモールドテクニカルセミナー
セミナーは終了しました。
第70回 インターモールド・テクニカル・セミナー
高張力鋼板のプレス技術の現状と今後
開催日時 | 2012年11月19日(月) 9:20~16:40 | ||||||||||||||||||
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講演内容とプログラム |
最近自動車業界では、燃費向上を行うと同時に車体の軽量化を行うことが大命題になっています。このため、自動車部品に使う材料に着目した開発が盛んに行われています。 本テクニカルセミナーで取り上げるハイテン材は、980MPa級以下で比較的材料に伸びがあるものが主ですが、最近引張り強度が高い超ハイテン材の開発が話題になっています。これが1.2GPa級の超ハイテン材で、冷間プレスで成形ができるとの噂もあります。ハイテン材のプレス成形では、コンピュータを使ったシミュレーション技術を駆使した金型造り、プレス成形工法の提案、開発も盛んに行われていますが、現場ではハイテン材の引張り強度が高くなるにつれて、スプリングバックの問題以外に金型の寿命の問題やプレス機械その他の問題も取りざたされています。自動車の安全性はもとより自動車の燃費向上に大いに寄与すると期待されているハイテン材、その中でもハイテン材のプレス成形技術の動向を探ることが次世代のプレス成形技術の開発にとって極めて大切であると言えます。 以上の現状を踏まえ、超ハイテン材の自動車部品などへの適用状況の現状を探ると同時に今後のプレス成形技術動向についても探ることにします。
【コーディネーター】 東京工科大学 名誉教授 福井 雅彦 氏
※各セッション間は5分間の休憩時間を設けます。
第1セッション 「ハイテン材の弾塑性モデルと成形限界―その成形・スプリングバックシミュレーションへの応用」吉田 総仁 氏 (広島大学大学院工学研究科・教授)
ハイテン材の材料モデル(異方性降伏関数と繰返し塑性構成式:吉田・上森モデル)につき、590MPa~1470MPaハイテン材の実験データの紹介も含めて、説明する。 このモデルを用いることにより成形・スプリングバックシミュレーションの精度が大きく向上する例(バンパービーム,Bピラーなど)を示す。また、非比例FLDをはじめとする成形限界に関する新しい研究を紹介するとともに材料データベースの重要性について述べる。
第2セッション 「ハイテン材成形に潜む問題点と対策」高橋 百利 氏 (株式会社クライムエヌシーデー 代表取締役会長)
高ハイテン材採用のメリットの大きさは、それを成形する難度の大きさと比例する。高ハイテン材を、従来材(SPC等)の金型構造で成形し、発生した現象(問題点)を力ずくで処置しようとする手法には、自ずから限界がある。もっとハイテン材の実際の性質(心)を深く読み取り、個別的にその一つ一つと対話し、柔軟な発想で対処するべきである。今回はハイテン材成形に必要な基礎技術を、具体的な例を挙げて何点か紹介したい。
第3セッション 「エイチワンのハイテン材のプレス成形への取り組み」豊田 大介 氏 (株式会社エイチワン 機種開発部 研究開発ブロック 主任)
近年、自動車の骨格部品において軽量化や衝突安全性向上を目的とした高張力鋼板の適用が拡大しており、被加工材の高強度化に伴うプレス成形時のスプリングバックやキレツへの対策が課題となっている。
第4セッション 「ホットプレス工法による自動車部品軽量化への取り組み」鈴木 貴之 氏 (アイシン高丘株式会社 技術開発部 塑性開発チーム 主担当)
近年、自動車の衝突安全性向上や軽量化を目的としてボデー部品への高張力鋼板の採用が進んでおり、高温に加熱した鋼板をプレス成形と同時に焼入れを行うことで超高強度プレス部品を得るホットプレス工法も欧州を始め、日本国内においても拡大しつつある。 弊社で量産を行っているホットプレス部品の特性および加工方法を解説すると共に、国内外の事例を交え衝突安全性向上および軽量化に対する取り組みについて紹介する。
第5セッション 「980MPa級高張力鋼板部品におけるCAEを活用したスプリングバック対策事例」近藤 裕樹 氏 (株式会社ワイテック 第1生産技術部プレス先行技術Gr マネージャー代理)
自動車の軽量化に伴い、ハイテン材の適用範囲が拡大している。 このハイテン材を使用して冷間プレス成形を行った場合、従来の軟鋼板に比べ、成形除荷時に寸法精度不良の原因となる「スプリングバック」を引き起こしやすく、これらを制御するために各社苦労・工夫している事と思われる。 今回、980MPaウルトラハイテン材を適用したバンパーレインフォースメントの量産準備段階において、CAE(特にFEM)を活用してスプリングバック対策を行った事例を報告する。
第6セッション 「ハイテン材の特性とプレス成形技術」吉田 亨 氏 (新日鐵住金株式会社 技術開発本部 鉄鋼研究所 加工技術研究部 主幹研究員)
自動車車体へのハイテン材適用と高強度化が進展している。ハイテン材は広範囲の強度レベルにわたって材料が開発されており、機能や用途により目的に合った素材を選択することができる。 しかしながら、材料強度上昇に伴う延性低下はプレス成形時の破断の危険性を高め、降伏応力上昇は寸法精度不良やしわ発生を増加させるなど、成形上の課題も多い。そこで、各種の成形課題について、その発生メカニズムを追求するとともに、対策技術についても紹介する。
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会場 | 東京都立産業貿易センター 浜松町館 〒105-0022 東京都港区海岸1-7-8 TEL:03-3434-4242 |
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主催 | インターモールド振興会 | ||||||||||||||||||
受講対象 | 既に金型加工・部品加工・成形加工および関連業務に携わっている方で、更に技術や知識を身につけ、レベルアップを図りたいとお考えの方や開発のヒントを得たいとお考えの中級以上の方を主として対象とします。 | ||||||||||||||||||
受講料 |
*いずれもテキスト・昼食 付き |
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最少催行人数 | 20名 | ||||||||||||||||||
申込締切日 | 2012年11月12日(月) セミナーは終了しました。 |
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受講料のお支払い |
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ご注意 | 1. 申込締切日の翌日以降はキャンセルできません。 2. 受講申込者が出席できなくなった場合は、代理の方が受講することも可能です。 その際には、開催前日までに事務局へ宛てご一報頂くとともに代理の方の「部署・役職・お名前」をお知らせ下さい。 3. 受講希望者が少数の場合、開催を延期または中止することがあります。 4. 当日欠席された場合は後日テキストをご送付いたします。受講料の返金はできません。 |
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お申込先・お問合せ先 | インターモールド振興会 〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15(株式会社テレビ大阪エクスプロ内) TEL:06-6944-9911 FAX:06-6944-9912 E-mail: |