• INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展

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インターモールドテクニカルセミナー

セミナーは終了しました。

第68回 インターモールド・テクニカル・セミナー
バイオプラスチックの産業用途はどこまで進んだのか

開催日時 2012年09月06日(木) 11:00~16:30
講演内容とプログラム

 

一般のプラスチックが石油を原材料とするのに対し、植物性由来のバイオプラスチックは、有機性資源(バイオマス)を原材料とします。自然界において微生物などの働きで分解する、生分解性をもつものが多いプラスチックです。したがって環境対策の面から注目を浴びてきましたが、機械的特性から用途が限定されている状況でした。近年、バイオプラスチックの特性改善の技術開発がすすみ、産業用用途が広がりつつあります。海外においても利用が活発化しています。

そこで、第68回のセミナーは、現在最も進んでいると考えられるバイオプラスチックの産業用用途に関して紹介していただきます。用途としては、自動車と情報機器を想定しています。さらに、バイオプラスチックの開発状況や特性の改善技術といった最新の技術情報をお届けすることで、バイオプラスチックの新たな用途開発に貢献できるものと考え、第68回のテクニカル・セミナーを企画しました。

講演者とのディスカションを通して有益な技術情報を得られるものと確信しております。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

【コーディネーター】  

九州工業大学 情報工学部 機械情報工学科 教授 鈴木 裕氏

10:30~ 受付
第1セッション
11:00~12:00

「バイオプラスチック製造による熱帯地域の生物多様性保全について」

12:00~12:45 昼食・休憩
第2セッション
12:45~13:45

「ポリ乳酸射出成形による自動車内装用モジュール部品の新規開発」

13:45~13:50 休憩
第3セッション
13:50~14:50

「NECのバイオプラスチックNeCycleTMの紹介(仮)」

14:50~14:55

休憩

第4セッション
14:55~15:55

「樹脂流動制御法によるバイオプラスチックの物性改善」
15:55~16:00 休憩

第5セッション
16:00~16:30

「総合討論」

 

第1セッション

「バイオプラスチック製造による熱帯地域の生物多様性保全について」

   白井 義人 氏 (九州工業大学大学院生命体工学研究科・教授)

 

我々は現在、マレーシア・ボルネオのサバ州の大河、キナバタンガン川周辺に点在するパームプランテーションと搾油工場の環境・エネルギー対策が、我が国技術を利用することにより、十二分に取れるばかりでなく、大量で均一なバイオマスとエネルギー(電気、蒸気)を余剰にできることを見出した。これら環境・エネルギー対策の費用が十分に回収できるような事業ができれば、経済的に自律的に回転し、環境が改善され、結果として生物多様性も保全・改善される。この際、そのような事業性の高い事業を、余剰にしたバイオマス、エネルギーを用いて立ち上げることが重要になる。ここではそのような事業として、バイオプラスチック事業を紹介する。

 

第2セッション

「ポリ乳酸射出成形による自動車内装用モジュール部品の新規開発」

   白石 浩平 氏 (近畿大学工学部 教授)

 

ポリプロピレン(PP)等の自動車内装品の環境対応型代替材料として、ポリ乳酸(PLA)と天然ゴム(NR)を 主成分に植物度97wt%の新規な配合樹脂を開発した。PPと同等以上の耐熱性および耐衝撃性を与えるため、PLAにNRがミクロ分散した樹脂構造とし、互いに非相溶なPLA/NRの界面結合およびPLAの耐加水分解性を向上するポリカル ボジイミド配合によって大幅に物性を改善した。配合デザイン、配合品の機能および成形技術について講述する。

 

 

第3セッション

「NECのバイオプラスチックNeCycleTMの紹介(仮)」

    木内 幸浩 氏 (NECスマートエネルギー研究所 主任研究員)

 

植物が原料の"バイオプラスチック"の中でもポリ乳酸は、比較的耐熱性が高いので、電子機器や自動車などの耐久製品で利用され始めている。しかし、ポリ乳酸の電子機器への利用を拡大するには、難燃性や成形性等の実用特性を改良する必要があった。これに対して我々は、安全な吸熱性の水酸化アルミニウムと、リン系難燃剤の添加等により、成形時の流動性や他の実用特性を保持しながら、高度な難燃性を実現することに成功した。現在、このポリ乳酸系バイオプラスチックの製品適用を拡大している。さらに今後は、植物原料の食糧問題への影響が課題となると予想し、先駆的に、非可食性の植物原料を主成分とするセルロース系バイオプラスチックも開発している。今回はこれらNECのバイオプラスチックNeCycleTMの最新情報を紹介する。

 

第4セッション

「樹脂流動制御法によるバイオプラスチックの物性改善」

    森 直樹 氏 (九州工業大学 情報工学部 客員教授)

 

PLAの物性の向上を目指し、その検討方法として引張試験を行い、さらに金型内への充填過程をガラスインサート金型を用いて直接観察することで本手法の有効性について検討した。

 

  

第5セッション

「総合討論」

 

 

 
会場

TKP東京駅ビジネスセンター1号館  カンファレンスルーム9A

〒103-0028 東京都中央区八重洲1-4-21 共同ビル TEL:03-3548-1231

交通アクセス→http://tkptokyo-bc.net/access.shtml

※会場へは公共交通機関をご利用の上、ご来場下さい。

主催 インターモールド振興会
受講対象 既に金型加工・部品加工・成形加工および関連業務に携わっている方で、更に技術や知識を身につけ、レベルアップを図りたいとお考えの方や開発のヒントを得たいとお考えの中級以上の方を主として対象とします。
受講料
インターモールド振興会ネット会員 38,850円 (税込)
一般 42,000円 (税込)

*いずれもテキスト・昼食 付き
*ネット会員価格はインターモールド振興会ネット会員に適用されます。
*受講申込時に、同ネット会員登録をした場合は、ネット会員価格が適用されます。
ネット会員のご登録は こちらから(入会金・年会費とも無料)

最少催行人数 15名
申込締切日 2012年09月04日(火)
セミナーは終了しました。
受講料のお支払い
  1. 事務局より請求書を送付致しますので、指定の口座へ受講料をお振込み下さい。
    ※現金書留によるお支払いはお受けできません。
  2. 振込手数料は、受講者でご負担願います。
  3. 受講料は、開催前日までにお支払い下さい。なお、海外からの受講者は、当日現金でお支払い下さい。
  4. 別途、受講票を送付致しますので当日会場にご持参下さい。
ご注意

1. 申込締切日の翌日以降はキャンセルできません。

2. 受講申込者が出席できなくなった場合は、代理の方が受講することも可能です。

その際には、開催前日までに事務局へ宛てご一報頂くとともに代理の方の「部署・役職・お名前」をお知らせ下さい。

3. 受講希望者が少数の場合、開催を延期または中止することがあります。

4. 当日欠席された場合は後日テキストをご送付いたします。受講料の返金はできません。

お申込先・お問合せ先 インターモールド振興会
〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15(株式会社テレビ大阪エクスプロ内)
TEL:06-6944-9911 FAX:06-6944-9912
E-mail: