金属プレス加工技術展2019 特別講演
激動の時代のものづくり
“AIやIOTがものづくりを変革する”、“電気自動車で車づくりが変わる”、“プレス技術も更に高度化する”と言った話題がマスメディアを通じて流布されている。こういった激動の時代に本来のものづくりに従事するプレス技術者はどう対処すればよいのか、そのヒントを探るべく、3つの話題を提供する。
東京大学 名誉教授 工学博士
中川 威雄 氏
企画・総合司会 | 東京大学 名誉教授 工学博士 中川 威雄 氏 |
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日時 | 2019年4月19日(金) 13:00〜17:00 |
会場 | Aホール内 第1セミナー会場 |
定員 | 約120名(聴講無料、事前登録制) |
講演1『ファインブランキングの過去,現在,未来』
ファインブランキング(FB)は、板材から1ストロークのプレス加工で、平滑なせん断面で分離する加工法で、自動車のトランスミッション,シートなどに広く採用されている。1922年にスイスで発明されたこの技術は1960年代に日本に導入され、その製品は複雑化、高精度化してきた。今日では冷間鍛造を組み合わせた2.5次元形状ともいえる製品や、せん断面が研削並みの滑らかさをもつ製品を製造することが可能になった。FB法の日本への導入から、現在までの歩みを辿ることで、これからのプレス加工について考える。
講師 | 株式会社秦野精密 取締役 渕脇 健二 氏 |
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時間 | 13:00〜13:50 |
講演2『自動車産業激変の年~部品メーカーの生き残り策は~』
自動車が誕生して140年余り。これまで順調に成長してきた自動車産業が2018年より変調をきたしている。米国・中国では販売が低迷する中、電気自動車、プラグインハイブリッド車は伸展している。さらに「所有から利用へ」というように、ライドシェア、モビリティのサービス化(MaaS)が拡大している。このように激変する自動車産業に於いて、部品メーカーはどのような生き残り策を考えれば良いのか。筆者の考えをご紹介する。
講師 | 株式会社日本電動化研究所 代表取締役 和田 憲一郎 氏 |
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時間 | 14:00〜15:30 |
講演3『アディティブ革命 by GE―試作から量産の時代へ』
金属3Dプリンターがいよいよ実用部品生産に使われだした。GEの航空機エンジンのパフォーマンスを飛躍させる機能部品や、その他、重電や医療、自動車など高付加価値製品向けの生産が主であるが、これらの実例を見ることにより、この先進技術の限界を理解しつつ大いに夢のある可能性を知ることができる。
講師 | GEアディティブ 日本統括責任者 トーマス・パン 氏 |
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時間 | 15:40〜16:40 |