金属プレス加工技術展2018 特別講演
自動車生産の最新事情と将来を探る
米国巨大情報機器産業と発展途上国生産の価格競争で、家電を含む日本の電子機器業界の将来展望が厳しい中、日本の自動車産業はいち早く生産のグローバル化を成し遂げ、日本のモノづくり産業の礎となっている。金属プレス産業も、自動車生産関係への依存度を増すばかりであり、他の製造業に比べれば明るい将来が期待される。世界企業への展開を進める日本の自動車製造と生産技術をプレス技術の観点から、その将来像の再考を試みたい。
企画・総合司会 | 東京大学 名誉教授 工学博士 中川 威雄 氏 |
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日時 | 2018年4月20日(金) 13:00〜17:00 |
会場 | インテックス大阪 国際会議ホール |
定員 | 約350名(聴講無料、事前登録制) |
講演1『電動化と知能化が拓くインテリジェントモビリティの時代』
近代社会を作り上げてきた人や物の移動距離の増加によって様々な社会問題が生じてきた。それらに挑戦する日産のビジョンである「ニッサン インテリジェント モビリティ」を支える”電動化・知能化“の技術の現状と課題を共有する。エネルギーソースの変化と合わせて、それらがもの造りやビジネスに与える中長期的なインパクトを多面的に論議する。
日時 | 2018年4月20日(金) 13:00~14:20 |
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講師 | 日産自動車株式会社 久村 春芳 氏 |
講演2『環境保全・安全・快適さを追求する自動車を支える車体用材料とその成形技術』
地球環境対応からの駆動源の転換(エンジンから、EV、燃料電池車)、自動運転の導入など自動車は大きな変革期を迎えている。CO2排出ガス低減のための軽量化、衝突安全対策の車体の高強度化・高剛性化などを実現するためにハイテン、アルミニウム合金、CFRPなどを適材適所に使うマルチマテリアル化と車体を構成する材料は多様化している。最近の車体用材料の状況とそれらの加工技術の課題を紹介する。
日時 | 4月20日(金) 14:30〜15:30 |
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講師 | (元)理化学研究所 工学博士 林 央 氏 |
講演3『注目集まるインド自動車産業の最新動向』
インドは、現在世界第5位の自動車生産国であるが、2025年には日本を抜き世界第3位になるだろうと予想されている。現地の実態を2000年初期から定点観測し続けて得た社会の変化と、今年(2018年)2月に開催されたオートエキスポの調査から得られた情報をもとにインド自動車産業の将来像を考えてみる。
日時 | 2018年4月20日(金) 15:40〜17:00 |
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講師 | 東京大学 大学院 経済学研究科 ものづくり経営研究センター 特任研究員 伊藤 洋 氏 |
企画・総合司会
東京大学 名誉教授 工学博士
中川 威雄 氏